SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?犬・猫と飼い主に起こる症状、感染経路、マダニ予防の重要性|豊橋市 オリバ犬猫病院 三ノ輪院
近年増加しているマダニによるSFTSとは?|犬・猫・飼い主さまにも関わる危険な感染症
こんにちは。愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院 三ノ輪院です。
近年、マダニが媒介する感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は国内の報告が増加傾向にあり、犬や猫だけでなく飼い主さま自身にも感染リスクがある病気として注意が必要です。感染症情報提供サイト+1
実際に愛知県内でも患者報告があり、豊田市では死亡事例も報道・公表されています。TBS NEWS DIG+1
ペットを飼っているご家庭では、正しい知識と予防が非常に重要です。
今回は、SFTSの危険性や感染経路、犬・猫への影響、そして飼い主さまが知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。
目次
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
SFTSは、SFTSウイルスを保有したマダニに咬まれることで感染するウイルス性疾患です。人だけでなく、犬や猫などの動物にも感染します。厚生労働省+1
特に注意すべきポイント
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人での致命率が高い(日本では致命率約27%とされます)厚生労働省
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特効薬が確立されていないため、早期発見・支持療法が中心厚生労働省
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人獣共通感染症で、マダニだけでなく感染動物の体液を介した感染も報告されています感染症情報提供サイト+1
犬・猫がSFTSに感染するとどうなる?
犬の場合
犬では、発熱や元気消失、食欲低下、消化器症状などが見られることがあります。感染症情報提供サイト
報告に基づく致命率は約29%とされ、軽症に見えても油断できません。感染症情報提供サイト
また、発症犬から飼い主や獣医療関係者へ濃厚接触で感染が起きた例も指摘されています。感染症情報提供サイト
猫の場合(特に注意)
猫はSFTSで重症化しやすく、致命率が高い(約60%)と報告されています。感染症情報提供サイト
主な症状は以下です。
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高熱
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食欲廃絶、元気消失
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嘔吐などの消化器症状
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黄疸(猫で目立つことがある)
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出血傾向、急激な衰弱感染症情報提供サイト
さらに重要なのが、猫では血液だけでなく口腔・結膜・肛門などから大量のウイルスが検出される場合があり、マダニを介さない猫→人の感染源になり得る点です。感染症情報提供サイト
実際に、猫に咬まれるなどの接触をきっかけに人がSFTSを発症・死亡した事例が行政から紹介されています。静岡市公式サイト
飼い主さまにも感染する?SFTSの人への危険性
SFTSは、
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マダニに直接咬まれる
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感染した犬・猫の血液や体液に接触する
ことで、人にも感染する可能性があります。厚生労働省+1
人での主な症状
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高熱
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強い倦怠感
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下痢・嘔吐などの消化器症状
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白血球・血小板の減少
重症化すると多臓器不全などに至り、命に関わることがあります。厚生労働省
飼い主さまへ大切なお願い
発熱など体調不良があり、マダニ刺咬や動物との濃厚接触が疑われる場合は、医療機関へ相談してください。
その際、「ペットにマダニが付いていた/屋外活動があった」などの情報を伝えることが重要です。厚生労働省+1
なぜ近年SFTSが増加しているの?
国内では2017年以降、報告数が増加傾向とされ、2023年には年間134例が届出されています。感染症情報提供サイト
増加の背景としては、以下が関係すると考えられています。
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気候の変化等によるマダニの活動・生息域の拡大
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草むら・公園・里山など屋外活動の機会
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シカ・イノシシなど野生動物の増加(マダニの宿主)感染症情報提供サイト+1
「山奥だけの話」ではなく、身近な散歩コースでもマダニ対策が必要です。
飼い主さまができるSFTS予防対策
① 犬・猫のマダニ予防を徹底する(最重要)
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動物病院処方のノミ・マダニ予防薬を、指示通り毎月継続
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「暖かい季節だけ」ではなく、地域や生活環境によっては通年予防も検討
※マダニ予防をしていても発症例があるため、「予防+日常チェック」の両方が大切です。感染症情報提供サイト+1
② 散歩・外出後のチェック
マダニは、以下の部位に付きやすいです。
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耳、あご下、首まわり
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わきの下、内股
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指の間、しっぽの付け根
見つけても無理に取らないでください。口器が皮膚に残ったり、潰して体液に触れるリスクもあります。まずは動物病院へご相談ください。
③ 草むら・山林に入るときの工夫(人側の対策)
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長袖・長ズボン、靴下、帽子、手袋で肌の露出を減らす
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帰宅後は衣類の確認、シャワー、入浴時の皮膚チェック
自治体も同様の対策を呼びかけています。愛知県公式ウェブサイト+1
④ ペットの体調不良時は「接触方法」に注意
発熱・元気消失・食欲不振などがあるときは、
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口移し、顔を舐めさせる
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出血やよだれ、嘔吐物など体液への素手接触
は避け、手袋の使用・手洗いを徹底し、早めに受診してください。
感染動物の体液からの感染は報告されています。感染症情報提供サイト+1
こんなときは早めにご相談ください(受診の目安)
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体にマダニが付着している
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発熱、元気消失、食欲低下、嘔吐などがある
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屋外(草むら・山・畑)に行く機会が多い
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野良猫・野生動物との接触が疑われる
「もしかして…」の段階で相談することで、対応が早くなります。
まとめ|SFTSは「予防」が何より重要です
SFTSは、犬・猫、そして飼い主さま双方にとって命に関わる可能性のある感染症です。感染症情報提供サイト+1
しかし、
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定期的なノミ・マダニ予防
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散歩後のチェック
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体調不良時の早期受診・適切な接触対策
を徹底することで、感染リスクを大きく下げることができます。
「うちは大丈夫」と思わず、今一度マダニ対策を見直してみましょう。
豊橋市周辺で不安がある方は、オリバ犬猫病院 三ノ輪院へお気軽にご相談ください。
