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【犬の乳腺腫瘍】症状・原因・検査・治療法を獣医師が解説|豊橋市 オリバ犬猫病院 三ノ輪院

犬の乳腺腫瘍は高齢の未避妊メス犬で多くみられる病気です。しこりの見つけ方や症状、原因、検査方法、治療法、予防法について豊橋市のオリバ犬猫病院 三ノ輪院が分かりやすく解説します。

犬の乳腺腫瘍とは?

「愛犬のお腹にしこりを見つけた」
「乳首の近くに小さなできものがある」
「年齢とともにしこりが大きくなってきた気がする」

このようなお悩みはありませんか?

乳腺腫瘍は犬で比較的よくみられる腫瘍のひとつです。特に避妊手術を受けていない中高齢のメス犬で発症しやすいことが知られています。

今回は犬の乳腺腫瘍について、症状・原因・検査方法・治療法・予防方法を分かりやすく解説します。

犬の乳腺腫瘍とは?

乳腺腫瘍とは、乳腺組織に発生する腫瘍です。

犬には胸から下腹部にかけて左右5対の乳腺があります。乳腺腫瘍はそのどの部位にも発生する可能性があります。

良性と悪性がある

犬の乳腺腫瘍は大きく分けて以下の2種類があります。

  • 良性腫瘍

  • 悪性腫瘍(乳腺がん)

犬の乳腺腫瘍では約半数が悪性とされており、見た目だけで良性か悪性かを判断することはできません。

そのため、しこりを見つけた場合は早めの検査が重要です。

発症しやすい犬について

乳腺腫瘍は以下のような犬で発症しやすい傾向があります。

  • 中高齢のメス犬

  • 未避妊の犬

  • 高齢になってから避妊した犬

実際の診療現場でも、10歳前後の未避妊犬で見つかることが少なくありません。

犬の乳腺腫瘍でみられる症状

乳腺周辺のしこり

最も多い症状は乳腺付近にできるしこりです。

特徴として、

  • 小さな粒状のしこり

  • 複数のしこり

  • 徐々に大きくなるしこり

  • 硬いしこり

などがあります。

初期には痛みがないことも多く、飼い主様が触って偶然見つけるケースもあります。

腫瘍が進行した場合の症状

進行すると以下の症状がみられることがあります。

  • しこりの急速な増大

  • 皮膚の赤み

  • 潰瘍(皮膚が破れる)

  • 出血

  • 悪臭

  • 元気や食欲の低下

悪性腫瘍では肺などへの転移が起こる場合もあります。

犬の乳腺腫瘍の原因

女性ホルモンとの関係

乳腺腫瘍の発生には女性ホルモンが大きく関与しています。

若齢で避妊手術を行うことで乳腺腫瘍の発生率が大幅に低下することが知られています。

発症リスクを高める要因

主なリスク要因として、

  • 未避妊

  • 高齢

  • 女性ホルモンへの長期間の暴露

などが挙げられます。

犬の乳腺腫瘍の検査・診断方法

乳腺腫瘍は見た目だけでは診断できません。

症状だけで判断できないため、適切な検査が重要です。

身体検査

診察では、

  • しこりの大きさ

  • 発生部位

  • 周囲組織との癒着

などを確認します。

当院でもまずは全身状態としこりの特徴を丁寧に評価しています。

細胞診

細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で確認する検査です。

比較的負担が少ない検査ですが、確定診断が難しい場合もあります。

レントゲン検査・超音波検査

悪性腫瘍では転移の有無を確認することが重要です。

当院では必要に応じて、

  • 胸部レントゲン検査

  • 腹部超音波検査

  • 血液検査

などを組み合わせて評価を行います。

病理組織検査

摘出した腫瘍を専門機関で検査することで、良性か悪性かを確定診断します。

最終的な診断には病理組織検査が非常に重要です。

犬の乳腺腫瘍の治療方法

外科手術

乳腺腫瘍の治療の中心は外科手術です。

腫瘍の大きさや発生部位によって、

  • 腫瘍のみ摘出

  • 乳腺の一部摘出

  • 片側乳腺切除

などの術式を選択します。

術前検査の重要性

特に高齢犬では麻酔前評価が重要です。

当院では術前に、

  • 血液検査

  • レントゲン検査

  • 超音波検査

などを実施し、安全性を確認したうえで手術を行います。

術後の経過観察

腫瘍の種類によっては再発や転移の可能性があります。

そのため手術後も定期的な診察や画像検査が推奨されます。

犬の乳腺腫瘍を放置するとどうなる?

腫瘍の増大

時間の経過とともにしこりが大きくなる場合があります。

大きくなるほど手術範囲も広くなる傾向があります。

転移のリスク

悪性腫瘍の場合は、

  • リンパ節

などへ転移することがあります。

早期発見・早期治療が重要な理由のひとつです。

犬の乳腺腫瘍の予防方法

若齢での避妊手術

乳腺腫瘍予防として最も効果的なのが若齢での避妊手術です。

避妊のタイミングによって予防効果は異なるため、詳しくは獣医師へご相談ください。

日常的なチェック

ご家庭では、

  • お腹を優しく触る

  • 乳首周辺を確認する

  • しこりがないか観察する

ことが大切です。

毎日のスキンシップが早期発見につながります。


動物病院を受診する目安

以下のような場合は早めの受診をおすすめします。

  • お腹にしこりを見つけた

  • しこりが大きくなっている

  • 出血している

  • 皮膚が破れている

  • 元気や食欲が低下している

しこりの大きさに関わらず、一度検査を受けることが大切です。


まとめ

犬の乳腺腫瘍は中高齢の未避妊メス犬で多くみられる腫瘍性疾患です。良性の場合もありますが、悪性腫瘍である可能性もあるため、しこりを見つけた際は早めの検査が重要です。

特に乳腺腫瘍は放置すると増大したり、転移したりするリスクがあります。早期発見・早期治療によって治療の選択肢が広がることも少なくありません。

オリバ犬猫病院 三ノ輪院では、身体検査に加え、血液検査・レントゲン検査・超音波検査・細胞診などを組み合わせながら診断を行っています。

犬や猫の病気は初期症状が分かりにくいことも少なくありません。気になるしこりや体調の変化がみられた場合は、早めの受診をおすすめします。

オリバ犬猫病院 三ノ輪院では、豊橋市三ノ輪町をはじめ、岩田・運動公園前・豊岡・飯村・東田・赤岩口周辺の飼い主様からもご相談をいただいております。愛犬・愛猫の健康で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。


FAQ(よくある質問)

Q1. 犬の乳腺腫瘍は自然に治りますか?

乳腺腫瘍が自然に消失することは基本的にありません。しこりを見つけた場合は、早めに動物病院で検査を受けることをおすすめします。

Q2. 犬の乳腺腫瘍は放置しても大丈夫ですか?

放置はおすすめできません。腫瘍が大きくなったり、悪性の場合には転移したりする可能性があります。小さなしこりでも早めの受診が重要です。

Q3. 犬の乳腺腫瘍は再発しますか?

腫瘍の種類によっては再発することがあります。また、別の乳腺に新たな腫瘍が発生することもあります。手術後も定期的な経過観察が大切です。

Q4. 犬の乳腺腫瘍は予防できますか?

若齢での避妊手術は乳腺腫瘍の発症リスクを下げることが知られています。また、日頃からお腹を触る習慣をつけることで早期発見につながります。

Q5. 犬の乳腺腫瘍は何歳くらいから多くなりますか?

一般的には中高齢以降で多くみられます。特に7歳以上の未避妊メス犬では発症リスクが高まるため、定期的な健康診断をおすすめします。